2011年10月3日月曜日

エンゲージ・オア・ダイ

3月11日地震発生から約17分後15時3分
広島県在住の中学2年生が震災後に流れる
NHKの中継をiPhoneで動画撮影、Ustreamを
使いネット中継を始めた。

彼の両親は阪神大震災の被災者だったという。
普段なら違法中継は監視センター側が強制
終了する。

この時UstreamASIA中川社長はアメリカ出張
中。社長はこの中継を確認し、「我々の判断
で」中継を中止せず、電話が不通だったので
NHK経営企画部にメールで報告、理解と許諾
を求めた。

15分後NHKから「本メールをもって再配信の許
諾をしたと思ってもらって構わない」の返信が
届いた。その後NHK自身によるUstream再配
信が始まった。

ほぼ時を同じくして
NHK広報局Twitter担当者の取った判断は、
この中学生ユーストリーマーの支援だった。

TwitterでURLを貼り付け、Ustreamで放送が
見られますとフォロワーに呼びかけた。
「停電のため、テレビがご覧になれない地域
があります。人命に関わる事ですから、少し
でも情報が届く手段があるのでしたら、活用
していただきたく存じます」

13のテレビ・ラジオ局が再配信を実施、当日
だけで133万人、月間では全世界で6500万人
が視聴した。たったひとりの中学生の違法と
知りながら配信した勇気が世の中の常識の壁
を超え、多くの人命救助に貢献した。

いまのおじさんたちは…と嘆かれているのだ
ろう。デジタルネイティブたちが未来を変える。

source:Brian Solis by Hoteris 0923