2011年8月13日土曜日

スターバックスに学ぶこと 前編

16,000店のスターバックスの急降下はリーマン
ショックの半年前に起こった。拡大することで
毎年20%の成長を続けていた優良会社に何が
起こったのか。 時価総額240億ドルの会社に。

コーヒーのおいしい香りがしないスターバックス。
ブレックファストサンドイッチのチーズの焼けた
匂いがその原因。
エスプレッソがおいしくないスターバックス。
バリスタが時間を節約し、ミルクの泡立てが不
完全なことが原因。
いつまでも待たされるレジ。(フードサービスに手間取る)
注文が受けられないサービス。(材料が本部から未着)
等大半の顧客がまだ気付かないことだった。

それはスターバックスのコモデティ化だった。
会長であるハワード・シュルツはCEOに戻り、
再び指揮を執った。全米の7,100店舗を1日閉
めバリスタ再教育を行った。
トランスフォーメーション(改革)だ。

全米が驚いた。

彼はビートルズの例を引用した。
ポールマッカートニーがビートルズ分裂の始ま
りがいつかと聞かれた時にこう答えた。

1965年ニューヨーク・シェイスタジアム。
55,000人を集めた初めてのライブ。
黄色い歓声と混沌の中で、自分達の演奏が聞
こえなかった。芸術が人気にかき消された。
ポールは最大のライブコンサートが<終わりの
始まり>だったと言った。

リーマンショックで更に売上は低迷、初めての
赤字決算を計上した。不採算600店舗が閉店
リストに上がった。その70%はこの3年でオー
プンした若い店、拡張を急いだツケが出た。

スターバックスそれは第三の場所(サードプレイス)
家がファースト、職場や学校がセカンド。
ただコーヒーを飲む場所じゃない。
飛び切りのおいしさを十分に味わえて、くつろ
げるマイスペースだ。バリスタは並んでいる常
連の好みを知り、家族の名前も知っている。
紙カップのチェックボックスは伊達じゃない。

私達のスターバックスを閉めないで。
閉店する店の顧客から悲鳴が上がった。

痛みを伴わない改革はない。ハワードはその後
300店を追加して流れ出る血を止めた。

高品位商品・サービス向上、採算性、足らないの
は顧客へのプロモーション。それもみんなが注目
する関心の高い事。広告費を無駄遣いしないやり
方で。

関心それは大統領選挙。都合が悪い時も都合が
いい時のように大切に思い、住む地域を大切に思
い、住む国を大切に思い、世界が良くなると考えた
ら、この選挙を大切に思うなら、私達はあなたを大
切に思いコーヒーを無料で差し上げます。
11月4日に投票してきたと言って下さい。
御苦労さま、ドリップコーヒートールサイズを
無料でどうぞ>あなたとスターバックス。
コーヒーよりも大きなこと。

このたった1回の60秒CMが選挙前日オンエアされた。
即時YOUTUBEにアップし、FACEBOOKを仕込んだ。

スターバックス潜在層が共鳴した。