中国13億人市場がまだ花開く前に本場アメリカで
はPC第1位のHP(ヒューレート・パッカード)の撤退が
発表された。2004年IBMがレノボにThinkPadを売
却された以上に、日本のPC製造・関連会社は驚
いているだろう。明日は我が身である。
1975年マイクロソフト社が設立され、翌年APPLE
がAPPLE1を発表してPC時代は始まった。最後
発SONY VAIOの登場は96年(わずか15年前)である。
02年世界の出荷台数が10億台を超えた時、HPは
コンパックを買収し世界第2位となる。
当時1位はデル。BTO(注文生産)で在庫を持たな
い直販スタイルでデル神話を築いた。
2000年以降はノートPCがデスクトップを上回り、
高性能PCよりもネット接続中心に。それもオフィ
ス仕様の高速から外出仕様のWIFIモデルへ。
100円PCの登場(プロバイダ2年縛り)は台湾旋風を
巻き起こした。
センセーショナルに登場したのはスマートフォン。
APPLEがついに07年ケイタイ市場に参入、08年
日本上陸。iTunes/APP Storeとの連動で100円
音楽/ケイタイアプリの時代に突入した。
10年APPLEはiPadを発表し、ネットブックの息の
根を止めた。
HPも17万人の社員を抱える一流企業。もちろん
次の作戦はある。10年7月に買収したPalmのス
マートフォンへのシフト変更。そしてタブレットPC。
グーグルもmotorola mobilityを125億㌦で買収し、
アンドロイドケイタイとタブレットPCの強化を図っ
ている。SIMフリー(ケイタイキャリアは何処でもいい)が
進みナンバーポータビリティ(番号を変えずキャリア変更)
を使えば、使いたいケイタイで使いたいキャリア
と契約できる。
2011年末上陸のHuluはネット接続TVでアメリカの
テレビや映画が安価で見れる。もうTSUTAYAに
行かなくてもいい。もちろん国内民放TVも見る時
間がなくなる。(個人視聴時間は伸びるわけじゃない)
既にいくつかのケイタイはTVのリモコンとして機
能する。
顧客に選ばれるサービスがどんどん上陸すると
国内インフラはメタメタである。 アメリカそのもの
が日本と同居していくから。スーパーボウル・ア
カデミー賞・アイスホッケー・NBA・オーガスタ。
・音楽CD販売が終わり、
・TSUTAYAの先が見え、
・デスクトップPC(映像編集などを除き)と
・WEBポータル(yahoo)が崩壊する。
・Google検索のSEOも効果はない。
そこを通過しないでSNS内での回遊になる。
高額なケーブルTVも衛星チャンネルも不要で
ある。(スカパー等)
もちろん地上波TVもHuluとの競合。コンテンツ
が最優先だから。ホリエモンや楽天ミキタニ氏
が明言していたネットとTVの融合時代がやって
くる。キラーコンテンツが生まれる時代だ。