2011年9月6日火曜日

カーマゲドン・チャレンジ

7月半ば週末のカリフォルニア。
州間高速自動車道405号線が改修不通
となった。この交通マヒ(カーマゲドン)を
LCCジェットブルーが巧みに広告戦略
した。

ロサンゼルス北部バーバンクから405号
線上空を通り南部ロングビーチまで4㌦
の特別便が出ます。その距離50KM。

ジャーナリストのトム・バンダービルトは
TWIITERで呟いた。
「脚力がある人が自転車で行けば、
ジェットブルーより絶対早く着ける。」

誰かが、グーグルマップの自転車用ルート
機能で3時間半かかると返信した。

ユーザー名ゲーリーライズバイクが挑戦状
を出した。
ウルフパックハッスルと一緒にフォーメー
ションを組んで走れば飛行機に勝てる。」
翌日、<低俗な自動車に支配された都市
ロサンゼルスにおける自転車文化>の発
展を目指す自転車愛好家団体ウルフパッ
クハッスルが挑戦を受けた。

ウルフパックハッスルはサイクリストを選出
し、競争するジェットブルーに2席を用意した。

飛行機出発は昼の12時20分。ジェットブル
ーの出発の1時間半前空港到着が望ましい
とのガイドラインから午前10時55分、自転車
組がバーバンクを出発した。

精鋭ウルフパックAは走行距離65KMのロン
グビーチのショアライン・アクアティック公園
の灯台を目指した。

結果は飛行機の完敗だった。
別途参加のローラーブレードを入れ順位は
1位 自転車→1時間34分
2位 地下鉄+徒歩→1時間44分
3位 ローラーブレード→2時間40分
最下位 ジェットブルー+タクシー→2時間54分

このツールド・カーマゲドン・チャレンジはお遊び
だが、ウルフパックは素晴らしい言葉を残した。

「自転車で走る道中は美しかった。
私達のレースは、ローラーブレードや列車、徒歩
でゴールを目指す意欲を市民の間に掻き立てた。
その一方で不安に駆られた政治家や警察官は
あのカリフォルニアの晴れた週末の間、外出を
避けろと訴えていた。」

自転車はカリフォルニアの勝者になった。

source:newsweek japan