2011年9月16日金曜日

反則の販促

反則とはルール違反のこと。
子供・動物・唄い込み(商品名を歌に刷り込む)
親父ギャグは反則とする。
純粋にアイディアで勝負しなさい。
私たち世代はそう教育され、ない頭を絞ってき
た。 誰でも出来ることをやらない。オリジナルで
勝負しなさい。という姿勢だ。

国際ルールを見てもその通り。カンヌで受賞す
る仕事は同業者の度肝を抜くアイディア揃い。
審査するクリエーターは過去の受賞者や名だ
たるキャンペーンの仕掛け人たち。
言語に関係なく見て数秒でYES/NOを決める。

YESとは残す。NOは落とす。YESが予選・準々
決勝・準決勝・決勝を上がり、最後の審査は、
今年の最高賞には違いないが、果たして今年
の審査委員長のテーマに沿い今年を代表する
ものかを議論する。

ナイキがクールであった時代もクールだけじゃ
駄目だった。GAPがギークであっても駄目だっ
た。訴えてくる力は時代を反映したカウンター
パンチでなければ審査員からダウンを奪えな
い。

2008年、マッチ箱ほどのウェブガジェットUNIQ
LOCKが1秒間をダンスで描いた時、世界は
表現力の高さとブランド訴求力を評価した。

最初の課題に戻ると、歌なし、子供なし、動物
なし、ギャグなし、タレントなしの条件でTVCM
を探したら、今日は果たして何が残るだろう。
通販ショッピングだったら悲しいことだ。

残念なことにこういう縛り(企画条件)を出して
くれる先生たちが引退してしまった。
YOUTUBEのほうに視聴者は動いてしまう。

反則行為は瞬時にNOボタンを押されてしまう。