2011年9月1日木曜日

ネットという旧大陸対SNSという新大陸 後篇

GOOGLEは一人勝ちだった。スマートフォンの
登場までは。ケイタイがフル表示されるスマー
トフォンはPCを使うこととケイタイを使うこと
を同一化させた。

SMSでチャットしていた人たちが一斉に
TWITTERに流れた。いま起こっていることに
話題が集まるとそれはライブと同じ。
共感が伝染する。
イイね!ボタンをつくった実名SNSのFACE
BOOKが全米で拡がりイギリス・フランスに
飛び火した。

最大の武器はユーザー課金はゼロ。
付帯するソーシャルアプリ(開発コード公開)
によるゲームの広告収入。サードパーティが
どんどん無料ゲームを公開した。

とばっちりは据え置きゲーム機PS3やXBOX
やWIIであり、iTunesに顧客を奪われたCD同
様、<ソフトを買う>という行為が消滅した。

とりあえずPCを立ち上げる。が用がないと
開けない。PCのインターネット(旧大陸)が
常識ではなくなった。

SNSの脅威は、SNSはネット環境にあるに
も関わらず、URLというドメイン表示に意味
がなくなったことだ。
SNS内で回遊されるとGOOGLE外(新大陸)
でのネットになる。

楽天もYAHOOもGOOGLE内(旧大陸)での
商売。YAHOOトップページの広告も楽天シ
ョッピングも広告出稿で高額な所得を得る。
毎日4000万人もくるYAHOOは視聴率が高
いからバナーが売れた。

ソーシャルネットワーク(新大陸)は、旧大
陸の常識をすべて覆す脅威になった。
たった3年足らずで。

iPadでさらにソーシャルネットワークアプリ
は進んだ。FLIPBOARDを代表とするブッ
クマークアプリである。
ウェブを雑誌のようにスクラップブックに
して、毎日見るページだけを表記する。
ウェブなのにそこに既にブラウザはなくU
RL表記はない。インターネットエクスプロ
ーラーもサファリもクロームもない。
ただの記事集合体。もちろん広告もない。

ユーザーが喜ぶテクノロジーは誰もがウェ
ルカム。しかしIT事業者、広告関連事業者、
通信事業者は晴天の霹靂である。
追記してゲーム機、ソフト開発、音楽関連。
あの優良企業、任天堂が赤字転落。
ニンテンドー3DSが春から売れなくなった。

王者は入れ替わった。GOOGLEが挑戦者
になった。過去ずっとメディアの受信者とい
う立場が、新大陸では発信者(プロシュー
マー)になり、革命まで起こり、リビア独裁
政治が終わった。国を変えたのだ。

電通も博報堂もADKも狂気である。FACE
BOOK部門を立ち上げ、研究開発する。
ゲーム開発会社もソーシャルアプリに変更、
楽天もFコマース事業に参入、ウェブ制作
はFACEBOOK内法人ページブランドペー
ジにシフト。
ソフトはアプリに移行可能。しかしハードは
無理。PSポータブルを買う理由がない。

TSUNAMIである。予測不能な産業破壊。
新大陸に更に何が起こっていくのかを予測
するラボは日本にはない。
記事冒頭の出現理由を書いたように、ペン
タゴン主導のネットワーク技術は、テロ防止
のために生まれたテクノロジー。

情報発信を特定することが目的で、ビジネス
はその延長線。特定できることで生まれるビ
ジネスチャンスと掴むのは、企業自体のワン
トゥワンマーケティングの開発。
ワントゥワンのソリューションになる。