2011年6月19日日曜日

エンブラエル レガシー

100人乗りの旅客機製造ナンバーワンはなんとブラジル
エンブラエル社。世界に5,500機以上搬入しているそ
の最大の特徴はユニークな製造方法。

緊急時の操作は墜落を招くおそれがある。
大手のエアバス社もボーイング社もはヒューマンエラー
をなくすためにオートパイロット(マシン)を優先させる。
恐怖の中での操縦は冷静さを欠き、さらに悪化させる
おそれがあるとして人間操作がロックされる。

しかしエンブラエル最新E170では世界中で起こった大
型機の事故原因に人の判断による緊急操作はマシン
よりも優れている点があることを評価したプログラムで
事故から人命を守る。

落ちることは死を意味する。死なないために何をする
かを操縦の視点考えた結果だ。
さらに100人乗りで高度4万1千フィートという高高度
を飛べる性能があり乱気流の影響を受けない高度
への避難も可能にする。

エンジンは2つしかない。2つとも故障した場合も想定さ
れ、電気系油圧計すべてがストップした際に車のエンジ
ンブレーキのようにスピードを落としながら蓄電される装
置を持ち、この電気でフラップを操作しグライダーのよう
に滑空しながら緊急着陸を目指す。とにかく落ちないた
めの工夫が2重3重にそしてさらに予備を持つ。

エンブラエル・マジックと呼ばれる人と機械の共同作業。
事故の多くを占める離陸。そこにパイロットはもうひとり
乗務員の声を聞く。声の主は<ミス・ブラジル>。
5つのテイクオフ操作のひとつでもヒューマンエラーが
あると彼女の声が<NO TAKE OFF!>と囁く。

改めて5つすべてが完了すると、<TAKE OFF OK!>と
ゴーサインを出してくれる。
機械音でビービーとなる代わりに優しく止めてくれるミス
ブラジルの正体は誰も知らないしYOUTUBEにもない。

航空機事故は10万飛行時間に0.07件という。
毎日乗って438年に1回というよくわからない数値。

2006年にブラジル上空で原因不明の空中衝突があ
った。エンブラエルのビジネスジェットとボーイング737。
ボーイング737はアマゾンの密林に墜落。密林のため
捜査不能。乗務乗客154名全員死亡。エンブラエル
ビジネスジェットは空軍基地に緊急着陸無事生還。

エンブラエルはジェイエアフジドリームエアラインズ
採用している。
source:professional pilot