2011年6月20日月曜日

ノーマ・カマリ × ウォルマート

映画<ザ・ディープ>で主演ジャクリーン・ビセットの
水着を探すプロデューサーはマンハッタンのノーマ
の店を訪れた。キャラクターはスキューバダイバー。
ピチピチビキニでは合うはずがなかった。

ノーマがその時言った何気ないひと言が転機を呼んだ。
じゃあ、水着の上にTシャツを着せたらどう?
グラビアの表紙を飾ったこの組み合わせは、のちに
全米で濡れたTシャツコンテストを生んだ。

<ザ・ディープ>はヒットしノーマ・カマリはファッション
の多くの賞を受賞し巨匠となっていった。

超高級ブティックのカマリが2008年低価格で有名な
ウォルマートと組んだ。
そもそも20ドルの洋服をノーマ・カマリにつくれるのか?

高級ブランド支持層からも受け入れられ、新規の低所
得者層から理解されるデザイン。

実はノーマの起業は公立高校に通う母親向けのアパレル
からだった。彼女たちは着ていく服がないことを恥じ、学
校に行けなかった。

ウォルマートへのコンセプトは<異なっているが同じ>と
自身の想い出とリンクした。素材やカットは違うけどノーマ
の思いは双方(高所得者・低所得者)に同じ。

驚いたのはノーマだった。年齢体型バラバラだけどノーマ
ファッションに胸を張り地元ショップ店員が生きたマネキン
になり展示エリアに立った。

<これを売ることを誇りに思う>ノーマにメッセージが返っ
てきたのだ。

常に時代のセレブが表紙を飾るノーマカマリコレクション
見ているだけでファッションの歴史が蘇る。
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