くるまが売れない。若い人はくるまを持つことを敬遠する。
コストパフォーマンスが悪いことを知っている。
売り手の都合で出来たシステムが壊れ、買い手の都合
で情報化は進んでいる。
ロケーション的に日本ではそうだ。しかしアフリカなど後進
国ではくるま自体がない。自国で生産ラインがなく高い関
税と運賃を払うことでしか手に入らない高価なものだから。
アフリカで一番走っているくるま。それはカローラ。生産台
数とパーツが揃っているからだ。10年落ちでもビクともしな
い日本の技術が生きている。
砂漠の砂に埋もれるBMWやメルセデスは故障を直す技師
やパーツがない。医療や教育と同じで、人やサービスがな
いところには産業が育たない。
残念ながらコンテナ代や関税などの費用の拡大で採算性
は薄れてきており、大企業のインフラか国家事業化(経済
特区等)がないと後進国ビジネスも頭打ちが現実である。
しかしマーケティング視野とリピーター育成を再構築すれば
サービスは錆びずにブランド化できる。
彼らの意見は、公共機関で十分まかなえる国土であれば
パフォーマンスを選ぶ。それだけだ。アメリカではこうはい
かない。隣町50KMではバスで通勤はできない。
生活スタイルに敏感にネットを使う若い人たのほうが売る
ほうより賢い。プロシューマー(利用者であり生産者である)
と本気で付き合うために既存の壁を壊す必要がある。
ディーラーという会社の構造改革。以下参考例
1)くるまを持つと儲かる。<大家さん方式>
たとえば自分の使用時間が限定しているなら、利用者に支
払ってもらえるスタイルでくるまが持てる。販社にそういうサ
ービスがあれば買うことも面白い。
2)くるまを持つと電話が無料になる。<タイアップ広告>
宣伝カーとしてシールを貼り、航行距離の条件をつくり
通話無料+駐車場無料。5年乗れば車両代はないに等しい。
もちろん携帯キャリア変更はできない。
3)試乗車の試乗者。<毎月100人乗せてくれ>
12ヶ月間1200人を試乗同乗してくれたら、12ヶ月後にくるま
は進呈する。外注の営業マン。報酬はくるま。
ネットカフェとして解放するなど戦略的アプローチはそれぞれ
だと思います。どっちみちいま自分のお金で買えるものでは
ないので、未来の購入者としてサービス(自己所有)を事前
にギブしておく。テイクするのは10年後。
プロシューマー化は進んでいます。驚くようでなければ彼ら
は動かない。変化できないサービスは錆びていきます。