MLB(アメリカ大リーグ)の常識は打率が高いパワーヒッ
ター。長年ホームランを英雄視するビジネスが定着した
中で、低予算球団オークランドアスレチックスのGMビリー
ビーンは違っていた。野球ファンのビルジェームスが編み
出した出塁率と長打力を組み合わせた成績評価だ。
アウトにならない事=出塁している事。フォアボールも含め
アウトにならない限り得点する率も増える。かっこいい勝ち
方でもギリギリの勝ち方でも勝つことでは同じ。最終順位が
すべてなら、出来るだけ安い人件費で球団を高い順位にす
ることがGMとしての使命。
元スラッガーのビリービーンは高値のフリーエージェントを
放出し7人のドラフト1位指名権を獲得、出塁率の高い無名
選手を次々と獲得しアスレチックスを再建した。
昨年ブラッドピットが映画化権を獲得し話題となった
<MoneyBall>のノンフィクションストーリーである。
普遍的なモノサシはどこでも存在する。しかし常識を破る
新しいモノサシが歴史を変えていく。
2009年WBC決勝日本対韓国。10回表2アウト2・3塁。
イチローの打席を記憶されているでしょう。
ピッチャー返しが世界一を呼び込んだ。
かつてヤフーの高額なバナーがネットの花形だった。
いまはGOOGLEのアドワーズが1円を積み重ね、時価総額
15兆円に成長、追いかけるFACEBOOKも5兆円企業。
目立たないがコツコツ稼ぐ創造的ビジネススタイルが上記
のベースボール同様に発展している。
自分達でモノサシを発見することはたやすいことではありま
せん。しかし待っていても何も起こらないのがビジネス。
サービスを流通させなければ信用も利益も逃げていきます。