2011年7月19日火曜日

ミラージュ(蜃気楼)・ドバイ

つい一昨年までドバイは世界中の憧れの夢の街だった。

・828M世界一のビル/ブルジュ・ハリファ
・海の中にあるVIPリゾート/パーム・ジュメイラ
・世界地図をかたどった300の島/ザ・ワールド(未完成)
・世界でひとつの7つ星ホテル/バージュ・アル・アラブ
・世界初の海中ホテル/ハイドロポリス(未完成)
・砂ごと冷却するビーチつきホテル/パラッツォヴェルサーチ
・4500M滑走路6本を有する/アルマクトゥーム空港(建設中)
・90度ひねったビル/インフィニティタワー
・室内世界最大スキー場/スキー・ドバイ
・1日4万人来園世界最大テーマパーク/ドバイランド(建築中)
・日系企業参加の52KMの無人鉄道/ドバイメトロ
・宇宙(上空300KM)からも見える噴水/ドバイファウンテン

1200店舗が入るドバイモールやタイガー設計の7800
ヤードのゴルフ場、世界一見本市都市は陸上はエマ
ール社・タトウィール社・海上はナキール社が独占して
開発を続けた。そしてドバイショック(2009年11月)
デフォルトとなった。


すると、投資マネーが逃避先として影響力のない円に
流れる。円高になると経済的にマイナスになり、逆に
日本株は総じて急落する。
リーマンもドバイもこんなところで日本を苦しめてきた。

お隣の原油豊富なアブダビの支援でやや立ち直りを
見せるドバイ。低迷する日本を抜き去り、中国がGDP
第二位に。
歴史は繰り返す。16世紀にイタリアが低迷、オランダ
が伸びた。オランダがバブルになり、イギリスに主権
が移動した。中国が内乱の時に日本は躍進し、韓国
が追従した。いま日本が低迷し中国が台頭。

もう追いつくことはできない。いいでしょう。成長する事
が正しいわけじゃありません。老人大国・少子化社会・
震災ショック・円高低迷、それでもギリシアのように沈
没 しないのは産業基盤がしっかりしている証拠です。

ドバイの未来はわかりません。カタールもアブダビも摩
天楼を建築中。でもなぜかバベルの塔のようなやや時
代とマッチしない動きに感じるのは、それでは人の心は
きっと買えないと思うからでしょう。
地に足をつけて、自国の未来に貢献する。人の心を動
かすのは、なでしこジャパンのように諦めない勇気。