2011年7月27日水曜日

中国で有名な日本人俳優

3000チャンネル以上ある中国テレビ。そのバラエティ
視聴率1位の<天天向上>の司会を務める矢野浩二
(41歳)。司会は中国・韓国・台湾そして最年長で日本人
(大阪人)矢野の男性6人のアジアンミックス。

彼を知らない中国の若い世代はいない。
<笑っていいとも>の90年代と被る。

20代、小岩のスナックで住み込みしながらエキストラ
のオーディションを受けて生活。ある日森田健作をテレ
ビで見て閃き、生放送終了後彼の前に土下座をして
付き人になる。92年の参議院当選後は運転手兼私設
秘書。役者への道は遠ざかった。

森田の所属、サンミュージック副社長が中国でトレンデ
ィドラマの主役を見つけてきてくれた。30歳の時である。


しかしドラマは当たらなかった。中国で再びオーディシ
ョン生活。苦節3年、日中戦争の日本兵役を射止めた。
記憶の証明>、矢野は日本に連行される中国人捕
虜に友情を感じ、処刑する役割と心情の間に揺れる
役を演じた。

中国では現在も毎年300本はこういった日中戦争の抗
日のドラマが生産されている。太平洋戦争を描く日本同
様、国民の関心が引き付けられる。

ここで、矢野は日本からバッシングを受ける。売国奴・
日本に帰ってくるなと叩かれた。('04.12.06 sunkei news)
フィクションを史実と誤認されたのだ。

この演技が日本兵役としての転機を向かえ、オファー
が次々舞い込んだ。日本兵=浩二になった。
しかし日本兵役に悩んだ。あくまでも中国では悪役。

あるトーク番組のゲストで、大阪人魂でヘンな訛りの
中国語を話すパフォーマーを演じたら、大ウケして
<天天向上>に抜擢された。

source:aera

司会の台本は当日渡し。もちろん中国語である。
アウェイに飛び込み、アウェイに溶け込む。中国で
結婚もして娘も生まれた。矢野は中国をホームに
した。吉本興業がいま彼を支援しているが日本に
逆輸入する予定はない。


ちなみに中国一有名な日本人は、<加藤嘉一>
さんというNEWSWEEKのコラム。